バラの葉がしおれている! しおれた原因は何? 対処法は?


ある日庭に出てみると、この間まで元気だったはずの鉢植えのバラの葉っぱが全部しおれて、だらんと垂れ下がっていました。

しおれたバラ

目を疑う光景です。

蕾もつけている時期だったので、今年は花を見ることはできないのかな・・・と思いましたが、諦めるわけにはいきません。お気に入りのバラですし、バックアップも取っていない株なのです。

ということで、何が原因なのか? を調べてみました。

バラ以外の植物でもヒントになると思いますので、同じような症状がある場合は参考にしてみてください。

普段のお世話などから考えられる原因3つ

原因① 水やりが少なくて水切れしている

まず初めに考えた原因は、水切れの可能性でした。しおれているということは、水やりが足りていないのではないか?

しかし、ここ最近の自分の行動を思い返してみたところ、ほとんど毎日、鉢の湿り状態をチェックして、2〜3日に一度は水やりをしていました。

もし、同じように葉がしおれてしまって、水やりを忘れがちな方がいましたら、まずはたっぷり水をあげてみるのが良いと思います。

原因② 風が強くて、葉が乾燥してしまった

風が強い日が続くと、葉が異常に乾燥してしまうことがあります。

私の住んでいる地域は少し標高が高いので、風が強い日がよくあります。

ですから、風のせいかな?というのを考えましたが、ここ最近は大した風は吹いていませんでした。さらに、他の植物は無事。

今回のバラについては、風が原因ではなさそうでした。

葉がしおれた方で、風が強い日が続いたりしていた場合は、風邪の当たらない場所に鉢を置くなどしてみるのも良いと思います。

原因③ 肥料をあげすぎて植物が疲れてしまった

いわゆる肥料焼けという状態でしょうか、良かれと思って肥料をあげ過ぎると、植物の元気がなくなってしまうことがあります。

置き肥など回収できる場合は、回収して減らす事ができます。しかし、土に混ざっている場合は取り出すことは難しいので、さらに肥料を足すことのないようにして様子を見ましょう。

今回のバラは3月に肥料をあげたきりなので考えづらく、他の可能性を検討しようという結論になりました。

根に問題がある場合

ここまで見てきた、①~③に心当たりがなかった場合、ヒントを得るために鉢から抜いて根を調べます。

今回のバラは①〜③には当てはまらなかったため、休眠期ではないものの放っておくと枯れてしまう恐れがあるので、鉢から出してみました。

根鉢
実際の写真

見事な根鉢状態になっていました。

この時点でなんとなく原因に見当がつきましたが、まずは一つ一つ原因になりうる項目を確認していきます。

原因④ 根腐れしている

水切れの逆で、根が腐っている可能性もあります。普段しっかりお手入れをしている方や、雨の日が長く続いた場合に考えられる原因ですが、実際に根を見ないと分かりづらく、見逃しがちな原因です。

根腐れを起こしている場合は、鉢から株を抜く際にポロポロと根が落ちたり、根を触った時に大きな根がちぎれたり、根が水っぽくなって、指でつまむとつぶれたりします。

ひどい時には不快な臭いがあることも。

原因⑤ 根に害虫が付いている

土の中にいる害虫が、根を食べることがあります。

様々な種類の害虫がいますが、特に多いのはコガネムシ。土を掘るとよく出てくるカブトムシの幼虫の小さい版みたいな幼虫です。

このような害虫が成長するために、植物の根を食害することがあります。

そのせいで根が少なくなり、葉に行き渡るほどの水分を吸い上げられなくなっている・・・ということが考えられます。

これを予防するには殺虫剤が便利です。

私の庭では月に一度、このオルトランを撒いています。

今回のしおれたバラの鉢にも毎月撒いているためか、鉢を開けてみてもコガネムシなどの害虫は一匹も見つかりませんでした。

もし殺虫剤を撒いておらず、根がしおれてきた……という方がいたら、害虫の影響を疑って殺虫剤を撒いてみると良いかもしれません。

原因⑥ 根詰まりして水を吸収しづらくなっている

特に、前回の生育期を過ぎてから植え替えをしていない場合に多い原因です。

今回のバラは、実はまさにこれ。昨年から植え替えをしていませんでした。

このように根鉢を崩してみましたが、ご覧の通り水気がありません。パサパサ!

毎日水遣りをしていても、根が詰まって中まで浸透していなかったようです。

毎回、鉢の底から水が出るところを確認していなかったことも原因の一つかもしれません。

冬の間は休眠期なので根も成長がゆるやかでしたが、春になって急成長したせいで根が詰まり、水を浸透させなくなってしまった可能性があります。

この場合、一回り大きい鉢に植え替えるか、しっかり周囲を耕して地植えにすることで解決できるかもしれません。

原因に合った対処法で枯れを防ごう

植物の葉がしおれてしまう原因はたくさんあります。

それぞれの原因に見合った対処ができると、枯れを防ぐことができますね。

今回しおれてしまったバラのその後

今回のバラに関しては、根詰まりによる水不足が原因と見て、鉢植えだったものの根を軽くほぐし、地植えに植え替えました。

そして、多めに水を与えます。

植え替え直後のようす
実際の写真

植え替え直後はこのような状態でした。しおしお・・・

しかし翌日・・・

植え替え翌日のようす
実際の写真

かなり持ち直しました!!

雨が降ったことも助けになり、葉のツヤも取り戻しかけています。

前日と比べると一目瞭然ですね。

たとえ植替えの適期でなかったとしても、今回は手を掛けて本当に良かったな〜と満足です。

葉がくたびれて、ぐったりとしおれてしまっても、諦めずに原因を探して対処すればきっと元の姿に戻れるはずです。

もしも同じようにしおれてしまったりした時には参考にしてみてくださいね。

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