私の庭には落葉樹が多めに植えてあります。
落葉樹とは皆さん知っての通り、冬に葉を落とす植物。
葉を落とすという面で、どうしても冬に寂しく見えてしまう場合があって敬遠されることも少なくありません。
それでも私が落葉樹を植えるには、デメリットをカバーして余るほどのメリットがあるからなのです。それをここで勝手に力説していこうと思います。

季節感を感じられる

私が落葉樹を推す一番の理由がこれ。
前述したように落葉樹は葉を落とすのでなんだか寂しい・・・と感じることもあります。しかし、その寂しい姿がむしろ「冬」という季節を強調してくれるので、春夏秋冬の巡りを感じることができます。
また、落葉する前に紅葉を見せてくれる種類も多く、葉の美しさを楽しめます。
紅葉・黄葉になる常緑樹もありますが、落葉樹は多くの種類があって選びやすいです。
たくさんの落ち葉が株元を保護してくれる

悪者扱いされがちな落ち葉も、落葉樹にとっては実は必要なもの。
寒さから株(根)を守ることができるので、本当は葉は片づけなくても良いと私は思います。
とはいえ、景観を損ねる! または、ご近所さんのお家に飛んで行ってしまう! などと思ってついつい掃いて捨ててしまうことも多いと思います。
その場合は、落ちた葉を集めて堆肥に変えることもできますので、一度挑戦してみてもいいかもしれません。
手入れが簡単でわかりやすい

多くの落葉樹は、冬になったら3月頃迄に緩効性の肥料を漉き込むだけというのが多く、その他の時期にする手入れはあまりありません。自然樹形で形が整う種類も多いので、剪定も少なく済みます。
また、一度根付いてしまえば水やりも夏場の日照りが続いた時だけで元気に育ってくれます。
冬場は日差しを届け、夏場は日差しを遮ってくれる

ほかの植物の生育を助ける
これは「半日陰」で生育可能な植物または直射日光が苦手な植物にとって大きなメリット。
夏は豊富な葉で強い日差しを防ぐため、葉焼けなどの不調を起こさないよう助けることが出来ます。
冬は落葉するため葉がなくなり、弱くなった日の光を効率よく地表へ届けることが可能!
太陽の光をコントロールすることはとても難しく、シェードをつけたりしなければならないことも多いのですが、落葉樹の自然のはたらきによってこの手間を減らすことが出来るのはガーデナーにとってありがたいですね。
室内の快適な環境をつくるためにも一役買ってくれる
前述したとおり、落葉樹は夏と冬の姿が全く違います。
落葉樹を窓の近くに植えることによって、お部屋の中の温度を調整することにも役立ちます。
寒い冬は室内に太陽の光を届け、暑い時期には葉で太陽の光を遮ります。
落葉樹の使い方としてはイレギュラーかもしれませんが、一考する価値アリです。
デメリットも理解して、落葉樹を導入しよう

落葉樹よりも常緑樹の方が優れている点もたくさんあります。
- 窓の前や道路際など、目隠しとして使いたい場合
- お庭や玄関前を一年中華やかに保ちたい
- 植え付けできる期間が長い
全てを常緑にするのではなく、一部にポイントで落葉樹を使うのも、季節感を演出する方法としてとても素晴らしいですよ!
好みだけではなく、おうちでの暮らしを助けるためにも樹木はとっても大事。
落葉樹のメリット、デメリットをしっかり理解したうえで、後悔しない樹木選びをしていきましょう!
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