今年も冬~春のお庭を彩ってくれたクリスマスローズ。そろそろ花も終わってくる頃です。
まだきれいに咲いているしなんだかもったいない・・という気持ちもありますが、種を付けるまで放っておくと来期の花付きが悪くなることがあるので、花殻摘み兼剪定をすることにしました。
その様子を一部ご紹介します。
まずは無茎種・有茎種のどちらかを確認しよう
クリスマスローズの中にも分類がある

クリスマスローズには、無茎種と有茎種、さらのその両方の特徴を併せ持つ中間種があります。
現在市場で出回っているのは、基本的に「無茎種」になります。
リヴィドゥス・フェチドゥスなど、一部有茎種もありますので、念のため確認してみましょう。

おわかりいただけただろうか・・・?
絵が苦手なので伝わるか不安ですが、かなり特徴はつかめていると思います!(?)
どっちか分からない! という場合は、中間種である可能性がありますので、あまり気にせずに、どっちに近いか? で判断してみると良いと思います。
多くの場合は無茎種といわれているので、どうしてもわからないときは無茎種として花殻摘みをしてみるのをおすすめします。
このページでは、「無茎種」の花殻摘みを紹介しています
上記の図で、どちらの種類か分かったでしょうか?
私が育てているのはすべて無茎種だったので、今回は無茎種の剪定を紹介します。
病気のリスクを回避するために
ハサミから病気が伝染する
クリスマスローズにはいろいろな病気があります。
ブラックデスなど取り返しのつかない病気がうつってしまうことも・・・。
これを防ぐためには、一株剪定するたびにはさみを消毒することが効果的です。
おうちにクリスマスローズが一株しかない場合はあまり問題になりませんが、複数の株を育てている場合は、しっかり消毒をしましょう。
上記のような消毒が市販されています。ハサミの消毒用として売られているので確実な方法です。
しかし結構いいお値段がするので、私はキッチンハイターを薄めて使っています。(大きな声では言えませんね)
正直言ってあまり確実な方法ではないのでおすすめしませんが、我が家では今のところ病気が蔓延したことはないのでしばらくこれでいってみるつもりです。
剪定のやり方

前置きが長くなってしまいましたが、早速花が終わった茎を剪定していきます。
無茎種のクリスマスローズをカットしていきます。
茎の切り口を触ると手がかぶれてしまうことがあるので、安全のために手袋を付けることをおすすめします。
どの花を切る? 剪定のタイミング

今回は、この花が咲いている茎を剪定します。
花はまだ元気なのですが、中央の房がふくらんできています。
このまま放っておくと中で種がどんどん成熟していき、最終的には破裂して種が出てきます。
種を取ってクリスマスローズを増やしたい場合は袋をかぶせるなどして採取するのですが、今のところ増やす予定がないためカットすることに決めました。
「種を作る」という行為は植物にとってすごくエネルギーを使うので、来年度の花付きが悪くなる可能性もあります。
また、雄しべがぱらぱらと地面に落ちているような時も、剪定するようにしています。
茎の切り方

はさみを入れる場所は、茎の根本。地面から3~5センチほど離れたところです。
画像のようにハサミを地面と平行になるように入れて、思い切って切りましょう!

オレンジ色の〇で囲んだところに切り口があります。
このままにしておくと降雨によって土の中の菌が跳ね返るなどして病気になることがありますので、保護剤を塗布すると安心です。私は手持ちの保護剤が無かったのでまた後日にしました・・・
普段はこちらを使ってます。
茎の剪定完了!
え? あれだけ前置きしておいてこれだけで終わり? と思われるかもしれませんが、特に難しいこともなくこれだけで大丈夫です!
クリスマスローズは茎をたくさん出すので、この作業を何度も繰り返さなきゃいけないのがちょっと大変ですね。私の庭には現在10株ほどあるので、ちょっと腰が重いです・・・が、来期の花のため頑張ろうと思います。
昨年もこのやり方でしっかりと花をつけてくれたので、是非試してみてくださいね。
いつか種を取って発芽させる所まで挑戦してみたいなと思います。
カットした花茎の使い道

クリスマスローズの花は、切り花として使えます。
切り口を斜めにカットして、水に差しておくだけでおしゃれです。

また、一本ずつ吊るす「ハンギング法」でドライフラワーにすることも可能です。
まずは切り花を楽しんだあとでドライフラワーに加工するということもできますので、花殻だけでなく咲いたばかりの花をカットしても生活が潤いますね。
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